
「借金を早く返したいけれど、収入が足りない」
「ダブルワークをすれば返済は楽になるのだろうか」
そんな思いでこのページにたどり着いた方も多いのではないでしょうか。
私自身、かつて借金を抱え、ダブルワークで何とか返済しようともがいた経験があります。当時は正直、地獄のような日々でした。
この記事では、その実体験も交えながら、借金返済のためにダブルワークを選ぶことのメリット・デメリット、そして無理なく借金を減らしていくための現実的な方法をお伝えします。
ダブルワーク以外の選択肢についても触れていますので、「今の自分に合った方法」を見つける参考にしていただければと思います。
なぜ借金返済にダブルワークを選ぶ人が多いのか
借金返済の方法にはいくつかの選択肢がありますが、その中でも「ダブルワークで収入を増やす」という方法が選ばれやすいのには理由があります。
1. 即効性がある
支出を切り詰める節約と違い、働いた分だけ確実に収入が増えるため、「今の生活水準を大きく変えずに返済を早められる」という安心感があります。
2. 今の仕事を辞めずに済む
転職してまで収入を増やすのはハードルが高いですが、空いた時間に別の仕事を加えるだけであれば、本業のキャリアや人間関係を維持したまま収入を上乗せできます。
3. 周囲に知られにくい
家族や職場に借金の存在を知られたくないという心理から、「誰にも相談せず自分で解決したい」と考え、黙々と働くことで返済しようとする人も少なくありません。私自身も、当時は誰にも相談できず、一人で解決しようと必死でした。
でも、今思えば身内を頼れるなら頼った方がいいと思います。
参考までに、借入額別のイメージを見てみましょう(あくまで目安であり、金利や返済条件によって大きく変わります)。
| 借入額 | 月5万円上乗せで返済した場合の目安期間 |
|---|---|
| 50万円 | 約10〜12ヶ月 |
| 100万円 | 約20〜24ヶ月 |
| 300万円 | 約5年以上 |
金額が大きくなるほど、ダブルワークだけで完済するのは長期戦になります。だからこそ、「本当にダブルワークだけで対応すべきか」を見極めることが重要になってきます。
【体験談】高額投資スクールでつまずき、キャバクラボーイとの掛け持ちで乗り越えた私の話
ここからは、私自身の実体験を紹介します。当時33歳、1年間フリーターとして過ごした後、会社員として働いていましたが、転職した会社の給料は決して高くなく、毎月の返済に回すとほぼ赤字という状態が続いていました。
当時は30代前半で体力には自信があったので、まず週末を使って引っ越しのアルバイトやレンタカーの清掃業務にフルタイムで入ることにしました。

土日をまるごと労働に充てる生活は、最初のうちは「若さと体力でなんとかなる」という感覚がありました。
しかし、休みなく働き続けたことで数ヶ月後には心身ともに疲弊してしまいます。
「先が見えないし、生きた心地がしない」
と焦りが募る中、目にしたのがネット広告で見つけた高額の投資スクールでした。

「これで一発逆転できるかもしれない」——藁にもすがる思いで申し込んだものの、実際に教わったノウハウは、投資の元手となる資金がなければ実践できないものでした。
その高額スクールには、当時の私と同じような状況の人が多かったのですが、講師から「まずは元手を貯めるために」と勧められたのは、アルバイト。
本当に投資ノウハウなの?って疑うぐらい詐欺まがいの内容でした。内容に絶望し、返金を請求しましたが、クーリングオフの対象外とのことで断られました。
結果として借金は増え、そこへ追い打ちをかけるように税金の支払いが重なり、返済は一気に厳しさを増していきました。
週末だけでは足りず、平日・日払いの仕事へ
週末のアルバイトだけでは返済が追いつかないと判断し、平日にできて、かつ日払いでお金が入る仕事を探し始めました。
しかし、条件に合いそうな夜間の倉庫作業などは勤務時間が本業と重なってしまい、どうしても本業に支障が出るものばかりでした。

最終的にたどり着いたのが、キャバクラのボーイの仕事でした。平日は本業を18時まで勤めたあと、21時から翌日3時頃まで、キャストの送迎やホール業務をこなす生活。
睡眠時間はほとんど確保できず、体力的にはかなり過酷なものでした。
それでも日払いで収入が得られたことは大きく、3ヶ月でおよそ30万円を貯めることができ、当面の返済の危機を乗り越えることができました。
続けられたのは「若さ」があったから
一方で、深夜まで働いた翌日には、本業の運転業務中に居眠りをしてしまうなど、明らかな支障も出るようになりました。
「これ以上は体がもたない」と判断し、キャバクラのボーイは数ヶ月でやめる決断をしました。
今振り返って、こう思います。
「30代前半の独身で、まだ体力に自信があったからこそできた働き方だったと思う。家庭がある人や、40代以降の方には正直おすすめできません。無理して体を壊してしまえば、本業も失いかねない」
ダブルワークをやめてから:転職で本業の収入を底上げする
キャバクラのボーイの仕事を辞めたあと、私が次に取った行動は「本業の収入そのものを上げる」ことでした。
当時の本業の収入は月25万円ほど、手取りにすると19万円前後という状態でした。昇給やボーナス、歩合もない会社だったため収入を上げるには転職しかありませんでした。

正直なところ、それまで給料の高い求人には「仕事の難易度も高く、体力的にハードなはず」という思い込みがあり、あえて避けていた面もあります。
しかし、ダブルワークを続けられない以上、返済を進めるには本業の収入を上げるしかありませんでした。
追い詰められた状況の中、ダメ元で月給30万円の求人に応募したところ、思いがけず採用が決まります。
実際に働き始めてみると、仕事内容は前職よりもむしろ落ち着いたもので、体力的な負担も減りました。収入が増えたことに加え、心身の余裕も生まれたことで、返済は少しずつ、しかし着実に楽になっていきました。
転職先の倒産、そしてもう一度の転職を経て完済へ
しかし、順調に見えたその会社も、その後倒産してしまいます。再び転職活動をすることになりましたが、運良く次の転職先でも給料は上がり、さらに仕事にも余裕が生まれました。
心にも時間にも余裕ができたことで副業にも取り組めるようになり、収入はさらに増加。最終的に、無事完済することができました。
今振り返って強く感じるのは、「給料が少ない仕事ほど、仕事量が多くハードだった」ということです。
もし今、本業の収入が少なくてダブルワークを検討しているなら、私は思い切って転職することをおすすめします。
転職先を選ぶ際のポイントとしては、月給を2〜3万円上げる程度の転職よりも、思い切って10万円以上収入が上がる仕事を選ぶことをおすすめします。
中途半端な収入アップでは負担ばかり増えて実感が薄いですが、大きく年収を上げる転職であれば、ダブルワークに頼らずとも着実に返済を進められる可能性が高まります。
この経験から伝えたいこと
- 「一発逆転」を狙った投資は逆効果になりやすい
⇒元手が必要な投資ノウハウに借金をしてまで手を出すことは、さらなる借金を生むリスクが高いと痛感。 - 日払い・単発の仕事は短期的な資金繰りに有効
⇒まとまった出費が迫っているときの「つなぎ」として機能する一方、長期的な収入源としては体力的に続けにくいと感じた。 - 年齢や家庭環境によって無理できる範囲は変わる
⇒体力に自信があった独身の若い頃だからこそできた働き方であり、家庭を持つ世代・40代以降の方には同じやり方は勧められない。 - 「高収入=激務」とは限らない
⇒給料の高い求人を避けていたのは思い込みに過ぎず、むしろ給料が少ない仕事ほど仕事量が多くハードだったというのが実感。 - 収入アップを狙うなら中途半端な転職より大幅アップを
⇒月給2〜3万円程度の転職では負担ばかり増えて実感が薄いことが多く、思い切って10万円以上収入が上がる転職先を選ぶ方が、結果的にダブルワークに頼らず返済を進めやすくなる。
ダブルワークで借金返済するメリット
収入源が増え、返済スピードが上がる
単純に手取り収入が増えるため、毎月の返済に回せる金額が増えます。利息がつくタイプの借金は返済が遅れるほど総支払額が膨らむため、早期に元金を減らせることは大きなメリットです。
収入源が複数になることでリスクが分散される
本業の収入だけに依存していると、会社の業績悪化やリストラなど不測の事態があった際に返済計画が崩れてしまいます。収入源が複数あることは、それ自体がひとつのリスクヘッジになります。
「行動している」という精神的な安心感
借金がある状態は、それだけで強いストレスになります。
しかし「返済に向けて自分は行動できている」という実感は、漠然とした不安を軽減し、精神的な安定につながることがあります。
私自身、キャバクラのボーイをしていた3ヶ月間は体力的にはきつかったものの、「前に進んでいる」という感覚だけは支えになっていました。
ダブルワークのデメリット・注意点
一方で、ダブルワークには見落とされがちなリスクや注意点も存在します。始める前に必ず押さえておきましょう。
体調を崩すリスク
睡眠時間を削って働くことになるケースが多く、慢性的な疲労や体調不良につながりやすいというのが最大のリスクです。
私自身も、本業中の居眠りなど、目に見える形で支障が出た経験があります。
無理を続けた結果、本業でも評価が下がったり、最悪の場合は休職・退職に追い込まれたりすれば、本末転倒になってしまいます。
本業への支障
疲労による集中力低下、遅刻、ミスの増加など、本業のパフォーマンスに悪影響が出ることもあります。収入の柱である本業に支障が出ることは、返済計画全体を揺るがしかねません。
会社の副業規定・確定申告の必要性
副業・ダブルワークを始める前に、勤務先の就業規則で副業が許可されているかを必ず確認しましょう。無断で行った場合、就業規則違反として懲戒の対象になる可能性もあります。
また、副業の所得が一定額を超える場合は確定申告が必要になります。住民税の通知から副業が会社に知られるケースもあるため、「バレたくない」という方は事前に仕組みを理解しておくことが大切です。
「稼げる」を謳う高額な情報商材・スクールへの注意
私自身の経験からも強く伝えたいのですが、「一発逆転」を謳う高額な投資スクールやコンサルには特に注意が必要です。
実践に元手が必要なノウハウや、再現性のない詐欺に近い情報商材など、借金を抱えている人ほど焦りにつけ込まれやすい構造があります。
契約前に、返金保証の有無や第三者の口コミ・実績を必ず確認しましょう。
稼いだ分が返済に回らない落とし穴
ダブルワークで収入が増えたことに気が緩み、「頑張った自分へのご褒美」として使ってしまい、結局返済に回らないというケースも少なくありません。
増えた収入は「最初から無かったもの」として、先に返済用口座へ移すなどのルール化が有効です。
労働時間・労働基準法上の注意点
複数の会社で雇用契約を結ぶダブルワークの場合、労働基準法上は労働時間が通算される点にも注意が必要です。
時間外労働の扱いや残業代の計算に関わるため、不安がある場合は労働基準監督署などに相談することをおすすめします。
ダブルワークが向いている人・向いていない人
以下のチェックリストで、自分の状況を確認してみましょう。
ダブルワークが向いている人
- 借入額が比較的少額(100万円未満程度)で、短期決戦で返済したい人
- 本業が定時で終わり、心身に比較的余裕がある人
- 体力に余力があり、家庭など他に守るべき生活基盤の負担が少ない人
ダブルワークが向いていない人
- すでに本業だけで残業が多く、心身の余裕がない人
- 借入額が大きく(200〜300万円以上)、長期化が避けられない人
- 複数社からの借入があり、返済管理が難しくなっている人
- 家庭があり、無理な働き方が家族の生活にも影響する人
- 40代以降で、若い頃と同じ働き方を続けることが体力的に難しい人
私自身、深夜までのハードな掛け持ちができたのは「体力に自信のある独身の若い時期」だったからです。正直、40代の今、同じことができるとは思えません。
特に「借入額が大きい」「家庭がある」「40代以降である」という方は、ダブルワークによる収入アップだけに頼らず、次の章で紹介する選択肢もあわせて検討することをおすすめします。
ダブルワーク以外の選択肢も知っておく
借金返済というと「収入を増やす」方向で考えがちですが、それだけが解決策ではありません。「負債そのものを減らす・整理する」というアプローチも存在します。
債務整理という選択肢
借金の状況によっては、弁護士や司法書士に相談し「債務整理」を行うことで、返済の負担を大きく減らせる場合があります。
- 任意整理:将来利息をカットしてもらい、無理のない返済計画に組み直す手続き
- 個人再生:裁判所を通じて借金を大幅に減額し、原則3〜5年で返済する手続き
- 自己破産:裁判所に申し立て、一定の財産を手放す代わりに借金の返済義務そのものをなくす手続き
「債務整理」と聞くとハードルが高く感じるかもしれませんが、多くの法律事務所では無料相談を行っており、状況を話すだけでも今後の見通しが立てやすくなります。
「収入を増やす」と「負債を減らす」の合わせ技
ダブルワークによる収入アップと、任意整理などによる返済負担の軽減は、どちらか一方を選ぶものではなく、組み合わせることも可能です。
「利息をカットしてもらった上で、副収入分を元金返済に充てる」といった形で、より現実的な完済プランを描ける場合もあります。
ダブルワークで無理なく借金返済するための実践ステップ
ステップ1:家計簿で現状を正確に把握する
まずは「借入総額」「借入先ごとの金利」「毎月の最低返済額」「毎月の生活費」を一覧化しましょう。
現状が見えないまま闇雲に働いても、返済計画は立てられません。家計簿アプリなどを活用し、見える化することが第一歩です。
ステップ2:無理のない返済計画を立てる
「月々いくら上乗せできれば、何ヶ月で完済できるか」を逆算します。ゴールとなる完済予定日が明確になることで、モチベーションを維持しやすくなります。
ステップ3:体力を消耗しすぎない副業を選ぶ
深夜勤務や肉体労働は日払い・時給が高い傾向にありますが、私が経験したように本業への影響も大きくなります。在宅でできるデータ入力や軽作業など、自分の体力や生活リズムに合った仕事を選ぶことが、長続きさせるコツです。
ステップ4:増えた収入は「先取り」で返済に回す
ダブルワーク分の収入が入る口座を分け、給料日にまず返済用の金額を移動させる仕組みを作りましょう。
「余ったら返済に回す」ではなく、「先に返済分を確保してから残りで生活する」という順序にすることが、着実な完済への近道です。
ステップ5:一人で抱え込まず、専門家にも相談する
ダブルワークを頑張りながらでも、「本当にこのペースで大丈夫か」「債務整理も検討すべきか」を一度専門家に相談してみることをおすすめします。
無料相談を行っている法律事務所も多くあります。私自身、当時はプライドや恥ずかしさから誰にも相談できませんでしたが、今思えばそれが一番の遠回りだったと感じています。
まとめ
借金返済のためのダブルワークは、収入を確実に増やせる有効な手段である一方、体調面・本業への影響・労働時間管理など見落とされがちなリスクも伴います。
私自身、若さと体力を武器になんとか乗り越えられましたが、年齢や家庭環境によっては同じ働き方が難しいことも実感として理解しています。
特に借入額が大きい場合は、ダブルワークだけに頼るのではなく、債務整理などの選択肢も含めて、自分に合った現実的な返済プランを描くことが大切です。
大切なのは、一人で抱え込まないこと。まずは家計の現状を正確に把握し、必要であれば専門家にも相談しながら、無理のないペースで完済への道を進んでいきましょう。
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